2006/12/17

今度は痒い副作用

 妻が臭いに非常に過敏になったのは、どうもMSコンチン(モルヒネ)の軽い副作用のようでした。
 その後も臭い過敏症は続きましたが、5月に一時退院してからはそれに痒みが加わりました。
最初は腕、それが足、背中、腹、首とどんどん痒いところが移動していくのです。
痒い箇所が広がっていくのではなく、次々に移っていくという感じです。
終いには目まで痒いと掻き出しました。

 痒みは特に、夜寝ている時に酷くなるらしく、そのため睡眠不足とイライラが募り、夏場にかけてかなり苦しみました。
 この頃はMSコンチンの服用量もそれ程多くなかったのですが、とにかくこの痒みにはかなり参りました。
MSコンチンの量を少し減らしてみたりしましたが、ほとんど関係ありませんでした。

 その内、「パイロゲン」を薄めて痒いところにスプレーしてみればどうだろうと思いつきました。アトピー性皮膚炎や火傷などがこの方法で治ったと書いてあったからです。
 もしかしたら痒みにも効くかも知れない。効けば儲けもの、そんな気持ちで試したのですが、これが意外に効果がありました。

「痒いのが止まった」「夕べはぐっすり眠れた」。妻はそう言って喜びました。
 ただ効き目に持続性はなく、何度もスプレーしていると、ブドウ糖やリンゴ酢などが入っているため肌がベト付いてくるのが問題で、特に夏場はそれでなくとも汗で気持ち悪いこともあり、いつの間にか止めました。

 というか、いつの間にか痒みをそれ程感じなくなったのです。
身体が薬に慣れてきたのではないかと思います。
そして、その頃からMSコンチンの服用量が増えていきました。
痛みが増してきたのです。
 でも、最期までそれ程大きな副作用に悩まされることがなかったのは幸いでした。