2006/11/13

ついにガンを告げる

 妻にガンのことを告げたのは私自身が秘密を守り通す苦痛から逃れるためでした。しかも、私は卑怯なことに告げたのではなく、尋ねたのです。妻に自分の病気のことを。
「自分の病気のことが分かってる?」
「膵臓に腫瘍ができているのでしょう」
「うん、それはそうなんだけど、腫瘍といっても分かってる?」
「Y(妻の友達で元看護婦)の話などを聞いているとガンだと思う」
「うん、ガンなんだ」

 正直この時、私はホッとしました。
もし、妻が自分の病名を知ってなければ、私が自分の口でガンだと告げなければならなかったからです。

「うん、ガンなんだ」と言った時、私は涙が出そうになりました。
いや、本当は大声で泣きたかった。
知らせたくなかったガンのことを知らせてしまったこと、それを自分の口からではなく妻に言わせたことをその瞬間悔いたからです。
最後の晩餐でイエスを裏切ったユダに私はなったのです。
許して欲しい・・・。
今はひたすら妻にそのことを詫びる毎日です。

 「私はガンで死にたい」と言った(書いた?)医師がいます。
私はそれは医師だから言えること、あるいは医師の勝手な言い分だと思います。
ガンで死なせたくはなかった。
ガンと知らせたくはなかった。
やはり、それは現状では、まだ死の宣告と%u540

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